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日本の年金制度は先進国で最低 メルボルンマーサー世界年金指数で

2020年12月6日 17:48

メルボルンマーサー・グローバル・ペンション・インデックスによると日本の年金制度は世界の主要国37か国のうち31位、先進国の中では最低の評価となっています。

メルボルンマーサー指数はオーストラリアのビクトリア州政府、オーストラリアのメルボルンに所在する公的研究大学であるモナッシュ大学、米国の資産運用会社マーサーが共同で行った世界の年金制度に対する調査、ランク付けです。

評価は下のような切り口から行われています。

**適切性(Adequacy)**配分40%: 給付金、制度の設計、貯蓄性、税制面での優遇など
**持続可能性(Sustainability)**配分35%: 被保険対象の大きさ、総資産、掛金の払い込み状況、人口動態など
**誠実性(Integrity)**配分25%: 法規制、ガバナンス、受益者保護、コミュニケーション、運営経費率など

スコアの高い順から調査対象国を列挙すると:

オランダ 81
デンマーク 80.3
オーストラリア 75.3
フィンランド 73.6
スウェーデン 72.3
ノルウェー 71.2
シンガポール 70.8
ニュージーランド 70.1
カナダ 69.2
チリ 68.7
アイルランド 67.3
スイス 66.7
ドイツ 66.1
英国 64.4
香港 61.9
米国 60.6
マレーシア 60.6
フランス 60.2
ペルー 58.5
コロンビア 58.4
サウジアラビア 57.1
ブラジル 55.9
スペイン 54.7
オーストリア 53.9
南アフリカ 52.6
イタリア 52.2
インドネシア 52.2
韓国 49.8
中国 48.7
日本 48.3
インド 45.8
メキシコ45.3
フィリピン 43.7
トルコ 42.2
アルゼンチン 39.5
タイランド 39.4

日本は先進国では最低でDランクでした。これは制度に大きな脆弱性ないしは欠落があるため改善しないかぎりその制度の効果は疑問であり持続可能性に疑いが持たれるレベルという評価になります。

もちろん日本政府も手をこまねいているわけではありません。諸外国が年金制度をテコ入れする場合、「個人年金制度」を同時に走らせることで不十分な公的年金の足しにすることが慣例になっていますが、日本もiDeCoによりそれを行おうとしています。

iDeCoの加入対象者に占める加入者の割合は**1.9%に過ぎません。**これは銀行、証券などの日本の金融機関の非協力、ないしはマーケティングの努力不足が原因です。