サービスデザイン研修 Day1 メモ(画像読取)
ステップ0・1の振り返り:サービスデザインプロセス(Methofi Process)
- NTTデータ独自プロセスだが、考え方は人間中心設計プロセスが基本。
- 全体プロセス
- 目標の設定
- 1-1. ゴール設定
- 1-2. チーム組成
- 調査と理解
- 2-1. 事前調査
- 2-2. ユーザー調査
- 2-3. ユーザー定義
- 2-4. ターゲット定義
- アイデア創造
- 3-1. アイデア創出
- 3-2. コンセプト策定
- 試作
- 4-1. プロトタイプ
- 4-2. 評価
- 実装
- 5-1. 情報設計
- 5-2. ビジュアルデザイン
- 5-3. ルール化
ステップ2の期待する学習効果と体験範囲
1-1. ゴール設定(実施内容)
- プロジェクトで達成すべき目標やKGI/KPIを明確に設定・共有し、プロジェクト全体を通した指針にする。
1-2. チーム組成(実施内容)
- 後続プロセスの各メソッドにあたり、立場やスキルに関係なく全員がフラットな環境で議論・ワークを行う。
2-1. 事前調査(実施内容)
- 現状サービスの全体像把握のために情報収集し、ゴールと照合してプロジェクトのスコープ対象を定める。
2-2. ユーザー調査(実施内容)
- サービスに関わるユーザーが本当に求めるニーズや課題を、行動や発言から理解し、アイデアの種にする。
2-3. ユーザー定義(実施内容)
- ゴールに合わせた仮説や調査結果をもとに、ユーザーの性質・感情・行動プロセスを可視化し、関係者と認識を共有する。
2-4. ターゲット定義(実施内容)
- プロジェクトゴール・目的・調査したユーザー像など、重要なファクタを整理し、関係者間の認識ズレを防ぐ。
3-1. アイデア創出(実施内容)
- 調査結果からの課題や気づきに基づき、多様な関係者が多角的な観点でアイデアを多く出し、解決可能性を広げる。
3-2. コンセプト策定(実施内容)
- 調査結果・アイデア群から、プロトタイプや実装時に方向性がブレないよう、目的を反映した指針をつくる。
4-1. プロトタイプ(実施内容)
- アイデアを具体化し、価値・使いやすさ・実現可能性を評価できるようにする。
4-2. 評価(実施内容)
- 具現化したプロトタイプで有効性を検証し、既存サービスの問題点抽出なども含め、実装へのインプットにする。
5-1. 情報設計(実施内容)
- コンテンツや機能を整理し、ユーザーが全体・画面内の情報を認識・理解して迷わず辿り着けるようにする。
1. 目標の設定
1-1. ゴール設定
- 目的と方法の概要
- 達成すべき目標やKGI/KPIをゴールとして設定・共有し、プロジェクト全体の指針とする。
1. ゴール共有:メソッド説明
- 目的
- 目標・ゴールを明確に設定し、顧客を含む関係者間で共有。全体の指針を得る。
- 効果
- トップダウンでなく決定経過を共有しており、根拠が明確で合意しやすい。
- プロジェクト終了後の振り返りで、設定したゴールと照合して評価が可能。
- Methofiプロセスだけでなく、開発プロセスでも共有可能。
- インプット
- プロジェクトのゴール
- ゴールのもととなるビジョン
- アウトプット
- 特になし
1. ゴール共有:実施の流れ
- ワーク
- ゴールの共有:研修プロジェクト全体のゴールと前提事項を共有。
- ビジョンの共有:ゴールの背景にあるビジョンを共有。
1. ゴール共有:ワーク(1/2)
- プロジェクトのゴール
- 課題解決可能な図書館像を実現するためのサービス創出
- 前提条件
- 2年後アプリリリース
- 都市部を皮切りにスタート
- 自治体レベル(市区町村)の図書館を対象にする
1. ゴール共有:ワーク(2/2)
- 図書館が掲げるビジョン
- 図書館は地域社会のニーズをより深く理解し、インパクトをもたらす
- 補足
- 図書館による支援活動の拡大は地域のパートナーと連携し、サービスが十分届いていない部門との関係を築き、人々の生活に評価可能なインパクトを与えることに役立つ。
1-2. チーム組成
- 目的と方法の概要
- 後続プロセスの各メソッド実施にあたり、立場やスキルに関係なく全員がフラットな環境で議論・ワークを行う。
1. キックオフ:メソッド説明
- 目的
- 関係者を広く集め、相互理解と情報共有で関係性を醸成。
- プロジェクトメンバー全員が共有すべき情報(目的・ゴール)を確認し、共有する。
- 効果
- ゴール共有で目指す成果と道筋を明確化。
- メンバー紹介によりコミュニケーション促進。
- インプット
- プロジェクトのゴール
- アウトプット
- 特になし
1. キックオフ:実施の流れ
- ワーク
- チーム自己紹介:チーム内で自己紹介を行う。
- アイスブレイク:コミュニケーションを取りやすい雰囲気づくり。
1. キックオフ:ワーク①(1/2)
- グループワーク(目安12分)
- 1人1.5分で自己紹介
- 名前/呼んでほしいあだ名
- 所属
- プチ自慢
- ステップ2研修で達成したいゴール
2. 調査と理解
2-1. 事前調査
- 目的と方法の概要
- 現状サービスの全体像把握のために情報収集し、ゴールと照合してプロジェクトのスコープを定める。
「事前調査」の目的と実施するメソッド
- ビジネスフレームワーク分析
- ステークホルダーマッピング
- 調査対象ユーザーマッピング
- サービスサファリ
- サービスブループリント
2-1-1. ビジネスフレームワーク分析
ビジネスフレームワークの種類
- PEST分析:外部環境を政治・経済・社会・技術で整理
- SWOT分析:強み・弱み・機会・脅威で整理
- ロジックツリー:要因を深掘りし本質課題を抽出
- 3C分析:自社・顧客・競合
- バリューチェーン分析:価値が届くまでの活動プロセスを分解
- VRIO:経営資源を経済価値・希少性・模倣可能性・組織体制で評価
- ファイブ・フォース:競合/新規参入/代替品/売り手/買い手
- 本PJでは「PEST分析」を実施
PEST分析:メソッド説明
- 目的
- 外部環境をPolitics/Economics/Society/Technologyの4視点で分析する。
- 効果
- 事業戦略上の機会や課題を発見できる。
- インプット
- サービス公告情報(インターネット)
- 市場動向(インターネット)
- 政府動向(インターネット)
- アウトプット
- PEST分析結果
PEST分析:実施の流れ
- ワーク
- 外部環境をPESTの4視点で調査・洗い出す。
- 洗い出した内容から重要なものを整理・精査する。
PEST分析:ワーク(1/2)
- グループワーク(目安20分)
- テーマ事業を取り巻く外部環境をPESTの4視点で調査し、結果を共有。
- 観点イメージ
- P 政治、E 経済、S 社会、T 技術
- 現状〜近未来の観点で付箋に整理。
PEST分析:Tips
- Politics(政治的要因)
- 法律や条例、規制など市場のルールを変化させるもの
- 例:法改正/規制緩和、税制変化、政権交代、政治動向、政治思想の潮流、補助金・交付金・特区制度など
- Economy(経済的要因)
- 景気や経済成長など価値連鎖に影響を与えるもの
- 例:景気動向、物価/消費動向、賃金動向、経済成長率、為替/株価/金利/原油など
- Society(社会的要因)
- 人口動態や需要構造の変化に影響を与えるもの
- 例:人口動態/密度/構成、ライフスタイル変化、高齢化/少子化、社会インフラ変化、宗教/教育/言語、社会的事件の風潮変化など
- Technology(技術的要因)
- ITなど競争ステージに影響を与えるもの
- 例:インフラ、イノベーション、新技術/技術開発、IT活用、特許、設計/生産技術など
2-1-2. ステークホルダーマッピング
メソッド説明
- 目的
- サービスに関わる関係者を洗い出し、関わり方を整理して現状理解と調査の糸口を掴む。
- 効果
- 関係者全体像を俯瞰して問題点の要因を明確化。
- 解決対象ユーザーや変更の影響を受ける関係者が分かる。
- インプット
- サービスの機能図
- サービスの公告情報(インターネット)
- アウトプット
- ステークホルダーマップ
実施の流れ
- 事前準備
- サービスの機能確認:事前インプットとして講師よりサービス機能の説明。
- ワーク
- 登場人物の洗い出し:関わる人物を漏れなく出す。
- 人物の関係性整理:人物同士を線で結び、関係性を可視化。
事前準備:図書館のもつ機能
- 本の紹介
- 本の貸出
- 空間の提供
- レファレンス
- 本発注管理
- 予約返却管理
- 会員登録
- イベント実施
ワーク(1/3)
- グループワーク(目安20分)
- サービスの登場人物を漏れなく洗い出す。
- 事前課題で収集した情報をもとに付箋で整理。
- 観点
- エンドユーザー
- サービス提供者
- サービスの周辺関係者
ワーク(2/3)
- 洗い出した登場人物をディスカッションしながら細分化(行動/提供内容での分類)。
- 例
- エンドユーザーは行動起点で洗い出し(銀行例:口座開設したい人、振込する人など)。
- サービス提供者/周辺関係者は役職や肩書、団体別で洗い出し(銀行例:窓口担当など)。
ワーク(3/3)
- 登場人物を線で結び、関係性を可視化。
- 方向は矢印で示し、関係性の内容も記入。
- 新たな登場人物が出たら追加してよい。
実例(図書館のステークホルダーマップ)
- エンドユーザーの例
- 遊びたい人、体験したい人
- 読書で落ち着きたい/気晴らしに来た人
- 本を借りたい人、読書したい人
- 調べ物をしたい人
- 勉強したい人(学生)
- サービス提供者の例
- 図書館長、職員、司書、運営管理会社(指定管理)、ITベンダー
- 資金提供者/スポンサー
- イベント企画・運営に関わる人
- サービスの周辺関係者の例
- 地元企業、教育機関、研究機関、医療機関、NPO
- 博物館、美術館
- 行政・自治体、図書館協会
- メディア、出版・作家・編集者、書店、他図書館
- 銀行、建築、カフェ、書籍を購入する人
2-1-3. 調査対象ユーザーマッピング
メソッド説明
- 目的
- ユーザー層を網羅的に洗い出し、調査目的に合う対象ユーザー層を適切に選定する。
- 効果
- セグメントの抜け漏れを防ぎ網羅性を担保。
- セグメントの特徴が分かり、選定に論理的根拠が付けられる。
- インプット
- プロジェクトのゴール
- ステークホルダーマップ
- アウトプット
- 調査対象ユーザーマップ
実施の流れ
- 事前準備
- ターゲットユーザーの設定:ステークホルダーマップから、課題を抱える調査対象として適切なユーザーを選定。
- ワーク
- ユーザー属性の洗い出し:調査対象にどのような属性のユーザーがいるかを調べ、洗い出す。
- 調査対象のユーザー属性の決定:整理されたユーザーマップから、深掘りすべきユーザーを選定。
事前準備
- ステークホルダーマップとプロジェクトのゴールを照合し、課題を抱える調査対象として適切なユーザーを選定。
- 本来は選定を吟味すべきだが、今回はエンドユーザーを調査対象とする。
ワーク①(個人・目安10分)
- 調査対象の目的を洗い出し、候補となるユーザーの目的を付箋で出す。
- この段階では軸を意識する必要はない。
Tips:ターゲットを選ぶ観点
- 多くのユーザーのサービス体験向上につながるアイデアを出したい
- ボリュームの多い層のユーザーを選ぶ
- 他にない斬新なアイデアを出したい
- エクストリームユーザーを選ぶ
- エクストリームユーザーの定義
- ターゲット層内で極端な行動や性質を持つ人
- 例1:プロフェッショナル系のエクストリームユーザー
- 量・頻度・継続期間などに強いこだわりがあり、時間やコストをかける人
- 行動的に先んじており、知識・経験を持つ場合が多い
- 例2:ネガティブ系のエクストリームユーザー
- 行動量・頻度・継続期間が極端に低い人
- 想定外の独自の代替的解決手段が見つかる場合がある
ワーク②(グループ・目安30分)
- 洗い出した目的を俯瞰し、軸となる目的を2つ選定。
- 2軸の観点を追記し、ユーザー属性をマッピング。
ワーク②(2/2)
- 整理したユーザーマッピングから、ゴールに向けて深掘りする調査対象を1つ選定。
- 選定対象が広がりすぎないよう1つに絞る。
発表(目安15分)
- ワーク結果を各チームで発表し、新たな観点を見つける。
- 発表の気づきを結果に反映してもよい。
- 各チーム5分で発表。
実例(ユーザーマッピング案)
- 目的の例
- 暇をつぶしたい
- のんびりしたい
- 勉強したい
- 遊びたい/体験したい
- 映画を見たい
- 音楽を聴きたい
- 調べものをする
- 図書館で本を読みたい
- 電子書籍で読みたい
- 新聞読みたい
- 本を借りたい
- 節約したい
- 図書館に所有する資料を利用したい
- 体験の軸の例
- 滞在時間が長い/短い
- 資料利用の頻度が高い/低い
参考:ワーク成果物の例
PEST分析(現状)
- P(政治)
- E(経済)
- S(社会)
- T(技術)
- それぞれの観点で付箋を貼って現状を整理。
ステークホルダーマッピングの成果例
- エンドユーザー/サービス提供者/周辺関係者を3列で整理。
- 付箋で関係者を列挙し、矢印で関係性を可視化。
調査対象ユーザーマッピング成果例
- 2軸でユーザー目的を配置。
- 例:滞在時間(長い/短い)× 資料利用の頻度(高い/低い)。
- 対象候補のクラスターを選定して深掘り。